保護猫を卒業した猫

こんにちは、みしのほそみちです。今日は、この写真に写っている我が家の保護猫シャムミックスの『モフィー』についてお話しします。青い瞳と焦げ茶色の毛並みが特徴的な猫です。もしかすると『モフィー』について知っている方もいるかもしれません。

 

1.モフィーとの出会い

モフィーとの出会いは、ある日のことでした。

買い物帰りに神社の前を通りかかった時、特徴的な青い瞳に優雅な毛色が美しいシャム猫を見かけました。

その姿に魅了され、妻と「もし猫を飼うならシャム猫がいいね」と話すようになりました。

その後、猫を迎え入れることを視野に、引っ越しやペットショップ巡りに譲渡会、猫カフェを訪ねたりしました。

そしてある日、保護猫として保護されていたシャムミックスの猫に出会いました。

それが、今の家族であるモフィーです。

 

2. モフィーを受け入れるまでの流れ

モフィーは譲渡会ではなく、保護活動をしている方と直接やり取りをする形で譲渡されることになりました。

通常、譲渡までには3回以上の面談や打ち合わせを行うそうですが、当時はコロナ禍であったため、僕たちはいくつか省かれて話しをしました。

 

最初の面談:モフィーとの対面

一回目の面談では、譲渡予定の猫との対面があり、その際に保護主さんから以下のような質問や確認がありました。譲渡会での受け渡しとは少し異なると思います。

① 家庭の状況
たとえば、カップルの家庭には譲渡しないケースが多いそうです。カップルが別れた際に、猫の世話をどちらが引き継ぐか問題になり、最悪の場合、猫が再び保護対象になったり、外に逃がされるリスクがあるためです。

僕たちは交際期間が長く、特例として譲渡を許可してもらえました。

② 家の状況
家がマンションやアパートの場合、ペット可の物件であるかどうかも確認されます。

飼育環境に問題があると猫が再度保護される可能性があるため、事前に家の状況を把握されていました。

③ 家庭訪問
本来であれば家庭訪問も行われるそうですが、コロナ禍だったため、今回は省略されました。通常は、飼育環境が適切かどうか、脱走防止の工夫は行えるかなどを確認する目的で行われるそうです。

加えて①②が事実なのかなどの確認も兼ねて行うそうです。

以上が僕たちが面談で話した主な内容です。

 

その他にも、猫と家庭の相性を確認するためにトライアル期間を設ける場合もあるそうです。僕たちの場合、何かと特例が多く、最終的に2回の対面を経て、正式にモフィーとの生活が始まりました。

 

 

3.モフィーが我が家にやってきた日

そんなこんなで我が家にやってきたモフィーは推定3歳。もともとは痩せていたようですが、保護主さんの家で他の猫たちのご飯をつまみ食いしていた食いしん坊で体重が7キロにまで増えていました。

猫の平均体重は4〜5キロとされているので、初対面の時は「猫ってこんなに大きいの?」と驚きました。

モフィーのずっしりとした重みと丸みを帯びた体型はそれはそれで可愛かったですが健康面的に良くないので今は平均体重になっています。

 

家に到着したモフィーを部屋に放した瞬間、すぐにケージの奥へ隠れてしまいました。保護主さんから「隠れる場所を設けてあげてください」とアドバイスを受けていたので、モフィーのために二階建てのケージに布をかけて暗くなるように準備していました。彼はそこでじっとして、時折ソファーの下に隠れる日々が続きました。

そんな生活が数日続きましたが、3日間、飲まず食わずだったため病院を受診し食欲増進剤と点滴の治療を受けることに。

そこから少しずつご飯を食べるようになり、徐々に自由に部屋を歩き回るようになりました。今では、要求があると鳴いて甘えてくれるようになりました。

ここまで慣れるのに、およそ1〜2ヶ月ほどかかりました。

モフィーの性格が甘え坊であり人が好きだったのが幸いしてこの早さで懐いてくれたと思います。

ちなみに、猫は一般的に女性の方に懐きやすいと言われており、モフィーもその例にもれず妻にべったりです。

 

猫は気難しい生き物です

皆さんは猫と暮らすことについてどのように考えていますか?僕はモフィーを迎え入れるまで、犬やインコとしか暮らしたことがなく、猫に対する理解はほとんどありませんでした。最初は犬と同じ感じで良いと思っていたのですがすぐに「猫は犬とは全く違う生き物」だと気づかされました。

 

そもそもの話ですが猫は元から群れで生活をしていません。

ライオンぐらいではないでしょうか?

犬の様にあの人がこの家のリーダーみたいな感覚はないでしょう。

しかし好き嫌い普通のような感覚はモフィ―を見ているとあるように感じます。

この話はまた別の機会にしようと思います。

 

次に猫は環境が変わる事に対して非常にストレスを感じます。

環境、人に慣れるまでは近寄るだけで威嚇されたり、身体を強張らせていたりと終始ビクビクしていたように思います。

 

そして必ずしも人に慣れたり懐いたりしてくれる訳では無いと言う事です。

モフィーは人の事が好きだったので何とかなりましたが。

モフィ―を迎え入れる前に色々な人の体験談等を拝見させていたのですが触らせてくれないみたいな人も中にはいました。

ちなみに妻が1ヶ月2ヶ月ぐらいでデレデレされるようになりましたが。

僕は半年近くはあまりデレデレとはしてくれませんでした。

 

この事から猫との生活は『猫のペースを尊重する』ことが大切だと僕は思います。

 

保護猫にはそれぞれの背景がある

猫のペースを尊重することが特に大事だと思う理由は、保護猫にはそれぞれ「保護されるに至った背景」があるからです。

例えば、野良猫として自由に歩き回っていた猫が保護され、新しい環境に置かれる。

普段人を避けている野良猫がいきなり人に対して警戒心を解くなど無理な話と思いませんか?

あなたは嫌いな上司や苦手な同僚はいますか?

その人と急遽出張に行き急だったが為にホテルの部屋が同じでダブルベットの部屋で寝てくださいとなった場合どうですか?

耐えられますか?僕は無理です。

眠たくなるまで外出したりすると思います。

からしたらそんな感じのはずです。

 

あるいは、元々飼われていた猫が捨てられたり迷子になって保護された場合もあります。元飼い猫は人に頼ることに慣れているため、再び人を必要とします。

しかし全ての人が良い人では無いのが現実です。悪い事をする人間もいます。

 

モフィーも元々は去勢された後は地域猫として元の場所に戻す予定だったそうですが、人にあまりにも懐きすぎていたため、危険を感じた保護主さんが里親募集に切り替えました。

 

このように、保護猫にはそれぞれのストーリーがありますので、譲渡会などに参加する際はその猫の背景や性格を理解するようにしましょう。

それがお互いにとって良い出会いとなるでしょう。

 

最後にまとめ

1.猫と暮らすためには、彼らのペースを尊重し、心を開くまでじっくり待つことが必要です。 

とりあえず待ってください。あなたが寄り付けば寄り付く程に距離は離れます。

 

2.保護猫に対しての理解を深める為に譲渡される前に、保護された背景や性格などを知るようにしましょう。

一人の人間にも様々なドラマがあるはずです。猫もそう。動物たちがそうです。

物を言わないだけで彼らにも物語があるので知ってください。想像してください。

 

3.猫と向き合う事も大切ですが自分達の事も再度考えて見ましょう。

家庭環境は大丈夫でしょうか?怒りっぽかったりしませんか?

猫は大きな音が嫌いです。ドシンドシンと歩いていませんか?

心当たりがある方は今すぐ見直しましょう。

 

4.最後まで責任を持てないのなら動物を飼う事などするべきじゃない

色々と書きましたがこれに尽きます。

相手を理解できないなら飼うべきじゃありません。

恋人と同じです。

相手の事を理解できないで付き合うなんて事はしないでしょう。

ただそれが人は離れても一人でなんとかなります。

猫は動物は人の手が入ると人からご飯を貰おうとするようになります。

だからあなたが捨てた時点でもうその子は長くないと僕は思います。

 

猫とまたは動物と生活を考えている方に何か為になったら良いなと思います。

 

口説くなりますがここまで書いて思ったことがあります。

ここまでの文章を読む人間は多分ですが動物も大事にしてるんじゃないかって・・・

 

最初にモフィ―を知っている方が居るかも?と書きましたが理由は以下のURLにあります。

3歳の保護猫が慣れるまでの1か月

↑↑妻が初めて作った動画であり慣れるまでの様子を映しています。

動画の方も良かったらよろしくお願いします。